「資金調達で銀行周りをするのは経営者の仕事ではない」という先代経営者からの教えで徹底した現場主義を貫いており、同業他社より比較的高い金利で融資を受けていました。これまでは、「キャッシュを残す」経営を意識したこともありませんでした。

コーチの方との関わりによって、「会社にキャッシュを残す」ための具体的な手法を学ぶことができ、長期的な視点で経営を考えられるようになったと感じます。また、負債増が必ずしも悪いことではないことに気付けたことも収穫でした。
現在は資金繰りの不安が文字通りなくなり、労働時間の見直しや育休制度の整備、高齢者雇用など、従業員満足度の向上に力を入れています。令和元年には、広島県が推進する「働き方改革実践企業」に認定され、従業員から「以前より働きやすくなった」という声も上がるなど、魅力的な企業になるための投資ができていると感じます。

今後は自社の成長だけではなく、人手不足や後継者不足に悩む中小企業間の連携を密にして、新しい価値を社会に提供できるような事業体の形成を、自らが中心になって進めていきたいと考えています。夢やビジョンを持つきっかけを与えて下さったコーチの方に感謝しています。